漫画実写化はサイテーでサイコーだ

世に溢れる漫画の実写化映画を紹介するブログ。

【注目実写映画】 惡の華

この記事ではこれから公開予定の注目漫画実写映画を紹介します。

紹介と言っても、原作のストーリーを解説したりはしないので「こいつこの映画楽しみにしてるんだな」って思ってもらえればいいです。

 

その作品は……

9月27日公開

惡の華

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原作者は、ヒットメイカ押見修造

「漂流ネットカフェ」「ぼくは麻理のなか」などを手がけ、漫画好きならきっと一つは読んだことがあるのでは。

そんな押見修造の代表作「惡の華」が連載終了から5年を経て実写映画化されます!

やっほーー!!!

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未読の方のために超〜簡単にあらすじを紹介すると、

 

舞台は田舎町(一説では群馬県と言われてます)

ボードレールの小説「惡の華」を読んでいることが唯一のアイデンティティである中学生、春日くんは、誰もいない放課後の教室でつい魔が差してしまい、好きな子(佐伯さん)の体操着を盗んでしまいます。

 

幸い、体操着を盗んだ犯人が自分だと言う事はバレておらず、コッソリ返して無かったことにしようとする春日くんですが只一人、犯行現場を目撃していた人物が…

 

それがこの物語のもう一人の主人公でありキーパーソン、仲村さんです。

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この仲村さん、クレイジーという言葉が陳腐に聞こえるぐらい色々とブッとんだ人物でして(そこが魅力でもあります)

「盗難を黙っててあげる代わりに、私と契約しよう」と持ちかけます。

 

契約により、仲村さんの言うことをなんでも聞かなければいけなくなった春日くん。

修羅場を乗り越えていくうちに、それまで気づかなかった自分の側面、また、ただブッとんでるだけではない仲村さんの内面と向き合うことになります。

はたして、佐伯さんと仲村さんの間で揺れ動く春日くんが選ぶ未来は…

 

という感じ。簡単に言うと「超ブラック青春ストーリー」です。

押見さんの作品はほぼ全部読んでいるのですが、一番好きなのが惡の華であり、押見作品にハマったきっかけでもあります。

初めて出会ったのは忘れもしない中2の夏。

近くの古本屋でたまたまこの表紙が目につきました。

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こんなのあったら誰でも手に取りますよね

 

押見作品特有の漫画全体に蔓延する鬱屈感、独特な雰囲気に飲み込まれ、その日のうちに当時最新巻の5巻まで読みきりました。

6巻の発売を今か今かと待ちわびるほど、すっかり虜になった私でしたが当時は中学生。

こんなイかれた漫画を読んでるのを親に知られたくなかった私は、6巻をレンタルして当日中に返却しました。

7巻発売時にはもう色々と吹っ切れていて、1〜6巻も合わせて購入。

今でも定期的に読み返します。

 

…と、そんなどうでもいい事も覚えているほどお気に入りの漫画の実写化。

めちゃくちゃ楽しみなのです。

 

 

【この映画の(個人的)注目ポイント】

  1. 仲村さんの存在感、佐伯さんのヤンデレ
  2. 田舎町の閉塞感
  3. ストーリーの畳み方

 

原作ファンの私が、今作の映画化に求める3つのポイントです。

 

《仲村さんの存在感、佐伯さんのヤンデレ感》

まずこの作品を支えるのが、何と言っても仲村さんの強烈なキャラクター。

一見ただのヤバいやつですが、学校の外(自分を解き放てる場所)ではいろんな表情を見せる人物でもあります。

こんな顔や

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こんな顔

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こんな顔まで

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仲村さんの魅力=作品の魅力にも直結するのでここは注目です。

演じるのは玉城ティナさん。

期待しましょう。

 

そしてヒロイン、佐伯さん。

序盤では完璧美少女の佐伯さんですが、後半にかけて違う一面が顔を出します。

そこのギャップ、怪演に期待です。

 

《田舎町の閉塞感》

舞台となるのは山と工場に囲まれた片田舎。

原作では田舎特有の閉塞感がとても良く表現されています。

読者も物語内に閉塞感を感じるからこそ、登場人物の「ここではない何処かへ」という感情から来る葛藤や暴走に感情移入できるため、映画ならではの閉塞感の表現に注目したいです。

 

《ストーリーの畳み方》

原作では中学編後、高校編に移るのですが、映画はどこまでやるのでしょうか。

キャストに高校編で登場する常盤さんがいるので、高校編までやりそうですが、2時間ではどう考えても駆け足になってしまいます。

ストーリーを練り直して、ラストをオリジナルにするのか?

ストーリーを端折って本当に原作ラストまでやるのか?

どちらにしても監督の腕の見せ所。

一本の映画としての話の畳み方も楽しみです。

 

鑑賞後、明後日土曜日には感想記事上げたいと思います。

映画「惡の華」は明日から公開。気になった方はぜひ。